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完全復活ナベツネ節に戦々恐々の巨人首脳

 16日からいよいよ2位・阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(甲子園)に突入の3位・巨人。渡辺恒雄球団会長が“舌好調”を取り戻し、ナベツネ節全開だけに、巨人の現場、フロント首脳は戦々恐々だ。

 今や横浜球団身売り問題に関する偉大な専属コメンテーター的存在だ。連日のように歯切れの良い論評をしているので、報道陣からすれば、目を離せず、渡辺詣では欠かせない。毎夜、お気に入りの都内ホテルに渡辺球団会長が現れるかどうかチェックするために、各社の記者は夜回りを続けている。
 「トイレをきれにするとか、台所をきれいにするとか、衛生的な企業。住生活は歓迎だな」「協約ではっきりしないと。経営者は単なる金儲けや自分の企業の宣伝、それだけしか考えていないのはお断りするとか、オーナー会議でちゃんとしないといかんね」etc。
 一時期衰えを見せ始めたナベツネ節が完全復活している。横浜球団身売り問題関連のコメントならば関係ないと、巨人現場首脳、フロント首脳が油断しているととんでもないことになる。対岸の火事どころか、すぐに飛び火してくる。
 「1ゲーム差だよ。首位と。期待された抑えのピッチャーで負けたのが2、3回あったね。名前は言いたかないが。それがなければ、勝ってたんだろ」(こうクルーンを一刀両断)
 「ピッチャーだよ。かつて江川や桑田とかがいたから、優勝していた。1人もいなかった」(返す刀で1シーズンエースとして働けなかった13勝の東野、11勝の内海をバッサリ。エース級投手補強の必要性を強調する)
 「来年は10億円以上は浮くからな」(年俸6億円の李、3億円のクルーン、2億6000万円のグライシンガーという高額外国人選手の解雇に言及)

 こんな大粛清予告はまだほんの序の口だ。東京ドームで開催することすらできなかった阪神とのCSファーストステージで敗れたら、今度は現場首脳陣、フロント首脳陣の刷新にまで責任問題が及ぶのは避けられなくなる。もっかのところは、「優勝できなかったのは、原監督の責任ではない。投手が足りなかった。投手をもっと補強しなかったフロントの責任だ」と明言しているが、CSで惨敗すれば、どうなるか、保証の限りではない。
 原監督の進退伺い提出。伊原ヘッドコーチの引責辞任。斎藤投手コーチの解任あたりは最低限、避けられなくなるだろう。そして、すでに責任問題を言及されている清武代表の進退問題。現場、フロント首脳に大なた、大粛清人事が断行される可能性が大だ。
 「野球のことは滝鼻オーナーに任せたから」と言って、リーグ3連覇中はなりを潜めていた渡辺球団会長だが、4連覇に失敗したら、真打ち登場といったところで、滝鼻オーナーの影はすっかり薄くなっている。巨人現場、フロント首脳陣とすれば、「横浜球団の身売りが悪い。あの件で、渡辺球団会長は、すっかり調子を取り戻してしまった」と恨み言の一つも言いたくなるだろう。が、一度ついた火は誰にも消せない。

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