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藤井総太四段が“飛び級” 「竜王戦」挑戦権獲得で一気に“14歳七段”の誕生へ

 昨年、14歳2カ月で史上最年少プロとなった将棋界の天才・藤井聡太四段は初戦、加藤一二三九段(77)との対局を皮切りにして、現在29連勝で新記録を樹立し、連勝はどこまで伸びるか、いま日本中が注目している。このまま勝ち進んでいくと、8大タイトル戦「竜王戦」(優勝賞金4,320万円)の挑戦者になる可能性がある。渡辺明竜王との決戦に勝利すると、史上最年少のタイトルホルダー誕生となるのだ。

 さて、一般には知られていないが、もし藤井四段が「竜王戦」の挑戦者になると、その時点で四段から七段に一気に昇格する。前代未聞“14歳七段”の誕生というわけだ。さらに、竜王のタイトルを獲れば八段の段位を獲得する。通常は1年に一回の昇段だから藤井四段は次に上がれるのは五段ということなのだが…全てにおいて規格外だ。

 藤井四段は3月、非公式戦ながら、棋界トップに君臨する羽生善治三冠(46)を破る白星を挙げて注目を集めた。連勝のかかった公式戦ともなれば50人以上の報道陣と10台以上のテレビカメラが入り、彼の一挙手一投足が報道され、本人が食べた昼食のメニューまで報じられる始末だ。
 「中学生でプロ入りを果たしたのは、加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明の4人ですが、いずれも後にタイトルを取っている。世間の注目も高く、騒ぐなという方が無理ですよ」(ワイドショースタッフ)

 将棋会館には、毎日のように藤井四段への取材の申し込みが殺到しているのだが、それを陰ながら支えてきたのが、藤井四段の母親だ。
 「プロになったとはいえ、彼はまだ中学3年生です。将棋の練習に加え、学校の勉強もある。取材で時間が削られるのを少しでも減らそうと、息子のために盾となり取材に応対してきたんです」(同)

 ところが6月に入り、母親がマスコミへの露出を突如、控えるようになったという。原因は過熱する藤井ブーム。「連勝を重ね、藤井四段に対する世間の注目度が高まり過ぎた」とは、将棋連盟関係者。
 「公式グッズとして2000円以上する彼の扇子が売り出されるや、わずか30分で売り切れ。彼が対局日に食べた関西将棋会館近くの定食屋のメニューすら、同じものを食べに来る客でごった返しています。お母さんの発言も影響力が強く、彼が将棋を始めるきっかけになったという、お婆ちゃんがプレゼントした『スタディ将棋』もバカ売れして品薄状態ですし、4歳のときに父親が買い与えたという『キュボロ』という知育玩具も売れに売れている。もはやお母さんの発言力は芸能人以上です。でも、お母さんはあくまで愛知県で普通に暮らす一般人。自分の発言一つで日本市場が動き出す状況に戸惑った。何より、騒がれ過ぎて息子の対局に影響が出てしまうことを心配して、取材を控えるようになったのでしょう」(将棋連盟関係者)
 とはいえ、藤井四段の実力は本物で、多くの棋士たちが彼を“天才”と言う。実力は今後も伸びることが予想されており、母にとっては嬉しくも悩ましい日々がまだまだ続きそうだ。

 通常、棋士の対局は平日に行われるが、藤井四段の対局については「土日中心にする」と将棋連盟の佐藤康光会長が語った。「羽生七冠」以来、突然に降って沸いた藤井フィーバーに連盟もメディア対応に苦慮しているようだ。

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