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ソニー赤字転落 プレステは任天堂にボロ負け状態

 ソニーは14日、2009年3月期の連結決算を発表した。大根田伸行最高財務責任者の「全世界で極めて深刻なものとなりました」の第一声の通り、売上高が前年度比12.9%減の7兆7300億円に、純利益は前期3694億円の黒字から989億円の赤字に急転落。ソニーの赤字計上は1995年3月期以来、14年ぶりだ。
 世界同時不況と円高の影響で、主力のエレクトロニクス部門のほかに、金融、携帯電話部門も赤字の総崩れ状態。
 特にゲーム部門の営業利益は前年度に続く585億円の赤字。09年度も「上半期は赤字、下半期でどのくらい稼げるか。通期ではどうなるか分からない」(原直史氏)と引き続き損失を計上すると見込んでいる。

 対照的なのがライバルの任天堂。任天堂が7日発表した09年3月期連結決算では、売上高1兆8386億円、営業利益5552億円と、ともに3期連続で過去最高を更新した。「Wii」と「ニンテンドーDS」が欧米市場で好調。会見で岩田聡社長は「ゲーム業界は景気の影響を受けにくい」とさえ述べ、「プレイステーション」との勝敗は決定的なものに。
 ちまたでは巻き返しを図る「プレイステーション3」の値下げが今か今かとウワサされる。同社は「値下げなどの価格戦略については一切ノーコメント」としながら「09年度は3割ほど台数を伸ばしていきたい」と含みをもたせた。ゲームマニアが喜ぶ日がやって来るのは近そうだ。(関 淳一)

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