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【声優の履歴書】第29回 第12回日本レコード大賞童謡賞を受賞・玉川砂記子

 声のお仕事である『声優』。顔の見えない裏方のお仕事でありながら、近年はアイドルとの垣根がなくなって来ており、バラエティー番組や、歌番組などに出演することも珍しくなく、注目度が増している職業である。そんな人気声優をフィーチャーするこの連載。第29回目としてお届けするのは玉川砂記子。

 1973年に、NHK「少年ドラマシリーズ」の『コロッケ町のぼく』の金尾加奈子役でデビュー。NHK「銀河テレビ小説」の『ぼくの姉さん』などにも出演し、子役として活躍していた。また同じく子役時代に、1961年から続くNHKの長者音楽番組『みんなのうた』で、「誕生日のチャチャチャ」、「マヌエロ」と2曲も歌っている。他にもTVアニメ『ムーミン』の主題歌「ムーミンのテーマ」のカバーを玉川さきこ名義で歌っており、1970年の第12回日本レコード大賞童謡賞を受賞している。

 この様に順調な芸能活動を送っていたが、中学校が顔出しでの芸能活動が禁止だった為に、その後は声優の活動がメインとなっていく。声優デビューは、1970年よりフジテレビで放送されたアメリカドラマ『ゆかいなブレディ家』次女・ヤンシー役。初レギュラーは、1981年に巨匠・山田洋次監督の松竹映画『男はつらいよ』のアニメ版という触れこみで制作された、『フーセンのドラ太郎』、なお初主演作は、1986年に発売されたOVA『Call Me トゥナイト』の夏見ルミ役である。その後もTVアニメ『ジャングル大帝(1989年版)』ライヤ役、TVアニメ『NG騎士ラムネ&40』ココア役、TVアニメ『楽しいムーミン一家』アリサ役、TVアニメ『クレヨンしんちゃん』風間くんのママ役、TVアニメ『逮捕しちゃうぞ』シリーズの主人公・辻本夏実役など順調にキャリアを積んでいった。洋画の吹替では1980年代には美少女役を多く担当し、ナレーションでは、テレビ朝日の報道番組・『ニュースステーション』、『スーパーJチャンネル』などで活躍。

 TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』では、複数存在する「タチコマ」のすべての声を演じ分けており、数多くの若手声優を育てた音響監督・斯波重治に幅広い役柄をこなせる声優と評されている。

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