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“毒”をノートに書き溜めて…『天才はあきらめた』南キャン・山里亮太の“負け”の美学

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南海キャンディーズ・山里亮太

 南海キャンディーズの山里亮太が、7月6日に『天才はあきらめた』 (朝日文庫)を発売する。同書は、2006年に発表した『天才になりたい』(朝日新書)を大幅加筆・修正したもので、自身のこれまでの経歴や当時の思いが書かれている。

 南海キャンディーズは、『M-1グランプリ2004』で準優勝をし、一気にスターダムにのし上がったお笑いコンビ。決勝では、しずちゃん(山崎静代)の強烈なキャラクターはもちろん、審査員のラサール石井から「山里くんの言うことが、1つも外さないのがスゴい」と絶賛されたことでも有名だ。

 しずちゃんが女優業やボクサーとして活動する中、どこか影の薄かった山里は、将来を見据え、レギュラー番組や舞台などで実力を磨いていった。現在は、独特のワードセンスと瞬発力で頭角を現し、6本以上のレギュラー番組を抱える売れっ子となっている。

 「山里は、メディアやSNSで言えない毒をノートに書き溜めていたように、“やっかみ”が力となって今の地位があると思います。この負けん気精神は、NSC(よしもとの養成所)の頃からあり、同期のキングコングが早々と売れた際には、同じく同期のネゴシックスと、延々と悪口を言っていたと明かしています」(お笑いライター)

 キングコングと比べると遅れをとったかのように見えるが、山里が以前コンビを組んでいた足軽エンペラーでは、TOKIOがレギュラーを務めていた『ガチンコ!』(TBS系)の企画「漫才道」で優勝するなど、昔からその実力は認められていた。

 「とにかく山里の言葉は理路整然としていて痛快。時折、悪口を言うので不快に思う人も多いかもしれないが、言葉の端々に知性が感じられ、しっかり落とす技術を持っている。お笑いを分かっていないグラビアアイドルや俳優が、山里をイジったとしても合気道のように返す力があります」(同上)

 山里は売れっ子になって数年後、自身の将来を模索する中で「天才になりたい」と上を向いたが、12年経った現在は「天才はあきらめた」と下を向いている。しかし、その顔をよく見てほしい。ニヤリとほくそ笑んでいる彼の表情が見えるだろう。オードリーの若林正恭が山里を「マウントをとらせて下から関節を決める」と評するように、山里はあえて“負け”を演じる強さを持っている。負けを知り、道化を演じた彼が、今後どう進化していくのか? 非常に楽しみである。

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