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コラム【ドラマの見どころ!】阿部サダヲ、芦田愛菜、そして “しゃべる犬”の最強トリオ。 『マルモのおきて』

 今日の【ドラマの見どころ!】は、阿部サダヲ主演『マルモのおきて』(フジテレビ系)。TBSの大ヒットドラマ「JIN」の裏で、24日からひっそり始まったフジのドラマチック・サンデー第3弾。なぜか小中学生に大人気の阿部サダヲと、人気子役スター芦田愛菜、プラス“しゃべる犬”って、敵(TBS)を油断させ、待ち伏せしている軍勢みたいな「思わぬ伏兵ドラマ」が登場。カワイイ・面白い・カワイイのてんこ盛りで、こりゃ大沢たかおもうかうかしていられないわ。

 大手文具メーカー「あけぼの文具」に勤務する独身アラフォー男・高木護(阿部サダヲ)。護の高校時代の親友で野球部時代はエース投手だった笹倉純一郎(葛山信吾)の死後、笹倉薫(芦田愛菜)と笹倉友樹(鈴木福)の双子の姉弟を育てる事になる。友樹が一旦引き取られた家から逃げ出した時に出会ったミニチュア・シュナイザー犬のムックは双子になついていつしか護の家に。同居早々双子とケンカした護が部屋にいると驚くべき事が起こり…。

 映画「なくもんか」ではやたらと人のいい商店街の店主に、ドラマ「医龍」では金髪の麻酔医に、ポテチのCMでは変な先生になって子供たちの心をわしづかみにしている阿部サダヲ。かっ飛んだ役も多いのにサラリーマンを演じればサラリーマン以外のなにものでもなくなってしまう、日本で一番不思議な俳優かも。マルモ(護)の家から飛び出して、疲れて歩けなくなった弟をおんぶしようとする薫の芦田愛菜がけなげだよ〜。って、弟役の鈴木福くん6才なのにでっかくない? そしてやっぱり注目は、子供の声でシレっと人間の言葉を話す、ナゾのミニチュアシュナウザー犬・ムック。犬のくせに足が長くて走り方がとても上品。他局でもポメラニアンが活躍しているけど、もはや下手な俳優や女優よりも絵になるキャストとしてワンコがドラマ界で重宝されているわ。チャッピー的には美人のバツイチ女性・彩(比嘉愛未)の父親役で世良公則サマが出ているのがうれしいのよ。

 自分も親友を失って悲しいが、子供たちに父親が亡くなった事を分かってほしいと伝えるシーンにじわじわくるわ、とてもやさしいドラマ。芦田愛菜、鈴木福ほか、出演者一同(もちろんムックも)が元気いっぱいに歌い踊るエンディングもサイコー、子供と犬が主役なんだから、これぐらいベタな演出の方がかえってスッキリするわね。(チャッピー)

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