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【山口敏太郎が語る“オカルト秘話”】心霊写真がかなりの確率で撮影できる?!華厳の滝

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画像はイメージです

 日光名物と言えば華厳の滝だ。この「華厳」は仏教の経典のひとつ、華厳経から名づけられたと言われる。

 華厳の滝で写真を撮影すると、高い確率で心霊写真が撮れるという噂が数多く存在している。 ある程度以上の年齢の方なら、故・中岡俊哉氏がブームを巻き起こした心霊写真本を覚えているだろう。学級文庫には必ず何冊か、心霊写真本があったものだ。その本の中で、華厳の滝の心霊写真を見た思い出もあるだろう。

 また、華厳の滝と言えば自殺の名所というイメージがある。このイメージはそもそもどこから来たものだろうか。

 自殺のイメージを強くしたのではないかと思われる事件として、夏目漱石(当時は夏目金之助)の教え子であった藤村操の自殺騒動がある。藤村は東大教養学部、千葉大医学部・薬学部の前身に当たる旧制第一高等学校の生徒。ある意味エリート学生だった藤村操の死は、世の中の若者に厭世(えんせい)観を植え付け、彼の後を追うかのように滝から身を投げる者が相次いだという。

 その人数は藤村の自殺から4年間で185人にも上っている。この事件のせいで夏目漱石は神経衰弱の症状を悪化させたのではないかという説もあるぐらい、当時は衝撃的な事件であった。

 現在では滝の周囲にフェンスが張られるようになり、ここ20〜30年では自殺者もいなくなったと言われているのだが、2009年には妻子殺害の容疑者として殺人容疑で指名手配された夫がこの華厳の滝でその足跡を絶っている。報道によると、滝の上流の地面に容疑者が着ていたとみられる上着が残されており、そこには現金とカードが入ったままの財布もあったという。 さらに警視庁は、上流ダムの水門を閉じ、滝の水を止めてまで捜査を続けたという。その結果、滝つぼから容疑者のものと思われるシャツを発見したのだが、肝心の容疑者の姿は見つからなかったという。偽装自殺とも疑われているのだが、いずれにせよ容疑者の行方は分からない。

 華厳の滝の怨霊たちは、今も自殺願望を持った人間や、罪を犯して逃走している人間の心の奥底にアプローチしてくるのだ。

(山口敏太郎)

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