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「あなたの知らない既婚ビアンの世界」第2回

 「うちの女房には関係ない話だ」

 と思っているあなた。今回は既婚ビアン界への入り口について覗いてみましょう。

 あなたの奥様は今、お疲れになっているかもしれません。生活に疲れた中で、ふと、何を話しても気兼ねのない友達が欲しくなることでしょう。

 入口は人それぞれです。友達が欲しかった、レズビアンにちょっとだけ興味があった、性的に満たされていなかった…といった、日常とは違う世界に興味があったという好奇心が大半のようです。

 「女同士だから気兼ねしなくていいかも」と言う甘い気分で「レズビアン」と検索すると、独身のレズビアンサイトがヒットします。

 その中の掲示板に書き込みをした既婚者を最初に襲うのは、独身ビアンの批判の嵐。

 「男とできるんならバイじゃないの?」「旦那がいるのにこんなところに来るな」

 と、真性レズビアンに攻撃されることが大半です。現在は既婚ビアン用のサイトや掲示板も増えてきましたが、僕がこの世界でサイトを立ち上げた時は某大手掲示板でも叩かれました。

 その中でつらい洗礼を受け、それでも諦めない女性は「既婚 ビアン」と検索をかけ、なおもレズビアンの世界を追求します。既婚ビアンが彼女を見つけることは難しいこと。なので、一度付き合うと何年も恋愛関係を続ける人も少なくありません。

 既婚ビアンの恋の内容は、異性愛と全く変わりません。ただ、ほとんどの場合、未来が暗雲に包まれています。離婚して彼女と二人生きることを選んだとしましょう。ですが多くのカップルは、将来への不安や夢と現実の違いに疲れ、別れてしまう。「夫婦としての仕事が終わったら」という約束しかすることができません。相手が独身なら、大抵の既婚ビアンが「相手の幸せを奪うよりは…」と、別れを選んでしまいます。

 結婚していても同性愛。未来はないのに、どうして同性に惹かれるのでしょうか。それは本人たちにもわからないのです。

(立花月夜 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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