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太田総理が退陣 その舞台裏

 日本テレビの「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」が来月いっぱいで終了することが報道された。人気お笑いコンビ爆笑問題の太田光が総理大臣役となり、マニフェストを提示、それについてタレントや現役の国会議員らと丁々発止のやり取りが話題となり、一時は視聴率20%程度を獲得する人気番組となった。しかし、TBSの人気バラエティー「ぴったんこカン・カン」が同時間帯に移動、フジの「ホンネの殿堂!! 紳助にはわかるまいっ」がスタートすると、視聴率の低下が指摘されるようになった。

 番組終了に至るまでの原因はいくつかあるという。番組制作会社社員は語る。「アンチを含め太田がムキになって持論を展開する内容は大きな注目を浴びた。しかし、それも徐々に飽きられてくる。まずこれが一番の問題」とのこと。

 ただ、視聴率低下に決定打を与えたのはその後の展開。「飽きられている事実にきづいた制作者側は、いろんなコーナーを立てて、引っ張ろうとした。ただこれがことごとく安易な企画で失敗。国民が怒っているニュースなんて新人のネタ見せコーナーになっていた。これには太田自身も苦言を呈したこともある」(番組制作会社社員)。

 出演した国会議員などからは「政治が身近になったいい番組だった」と番組終了を残念がる声もある。ただ、一部では「政治をバラエティと混合させ、よく出演する議員は実力以上に知名度を得て期待されるようになった」とマイナス面の評価もある。

 最後に番組制作会社社員は「そもそも、あまり日本人の体質にあわない番組だったのかも。テレ朝のTVタックルのように、タレントたちが持論を展開せず、その議論が対岸の火事かのよう完全に引いてみるようなものの方が日本人向きなのかも」とも語った。

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