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永田裕志、新日本プロレスのリングの上から東日本大震災の被災者に青義のエール

 新日本プロレスが毎年春に行っているシングルでのトーナメント戦『NEW JAPAN CUP』。今年も各地で熱い闘いが繰り広げられ、迎えた決勝の舞台は20日の兵庫・尼崎大会。永田裕志は矢野通を、中邑真輔は真壁刀義をそれぞれ下し、決勝戦に進出した。

 序盤はグラウンドとキックの攻防という格闘技スタイルが展開。試合が大きく動き出したのは10分が過ぎた頃。永田はコーナー上からエクスプロイダー、白目式腕固めとたたみ込みペースを握った。
 その後、息を吹き返した中邑がキックやボマイェで反撃したものの、バックドロップからバックドロップホールドへとつないで、永田が4年振り2度目の優勝を飾った。

 下馬評では中邑有利だったこともあって、意外な結末に場内からは熱烈な永田コールが。
 リング上でのインタビューの際、
 「このパワーを東北で苦しんでいる皆さんに送るしかない。それがプロレスのパワーなんです。プロレスのパワーは永遠に不滅です」と被災地に向けて励ましのエールを送った。

 この結果によって永田は、4月3日の後楽園ホール大会で、IWGP王者の棚橋弘至への挑戦権を獲得。久しぶりとなる王者返り咲きも夢ではなくなった。

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