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ソフトバンク・城島氏の復帰、王会長の目論見は「コーチ」止まりじゃない? 監督時代の愛弟子に期待していることは

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王貞治氏

 福岡ソフトバンクホークスが、ウラディミール・バレンティン外野手(35)の獲得に続いて、球団OBでもある城島健司氏(43)の“チーム帰還”を発表した(12月18日)。フロントの要職を任される予定で、「球団会長付ナントカ」になるそうだ。

 ホークスの球団会長とは、言うまでもないが、王貞治氏(79)のこと。王会長の多忙な仕事の一部を託されるのだろう。

 「バレンティンがソフトバンク移籍を決めた理由に、王会長の存在があったことを明かしています」(スポーツ紙記者)

 王会長が監督を退いたのが、2008年シーズン終了後。その後も、球団の要職を務め、かつ翌年には古巣巨人のOB会会長にも選出された(14年退任)ように、球界全体に強い影響力を持ってきた。ソフトバンクのチーム関係者によれば、今回の城島帰還は“ご指名”だったという。

 「城島の話が出ると、『早い方がいい』と言っていました。王会長は自身の監督時代に現役だった選手たちのことをいつも心配しており、城島を早く指導者として帰還させるべきだと話していました」

 王会長の話で、思い出したことが一つある。11月、宮崎での秋季キャンプにも顔を出し、若手たちの練習を見守っていた。驚いたのは、今も“現役”だったこと。スラックス姿のまま、グラウンドに入り、育成枠選手に自ら打撃指導を施していたのだ。

 「来季、育成3年目となる砂川リチャードに注目しているようです。パワーがあり、台湾でのウインターリーグにも派遣されましたが、王会長はホームラン6本というノルマを彼に課しました。実際は3本に終わりましたが、将来、右の大砲に成長する可能性があるから、王会長も声を掛けたんだと思います」(前出・チーム関係者)

 秋季キャンプでは自らバットを振り、手本を見せる場面もあった。

 10代、20代前半の選手たちは王会長の現役時代を当然、知らない。しかし、偉大な記録は知っており、また、球団会長となった今も球界全体のために精力的に動いていることは知っている。今回、城島を呼び戻したのもそうだが、ホークスは王会長の作ったチームといった感が強い。

 「王会長は名球会の仕事でハワイに行きました。今回、ハワイに行った名球会メンバーの中で最年少が内川聖一でした。王会長は内川を呼び、来季のことや打撃の話を聞かせていました」(現地関係者)

 内川は来季、38歳を迎える。王会長は年齢に適した打撃フォームの模索をアドバイスしていたそうだ。若手だけではなく、ベテラン選手にも配慮していた。これも、王会長の人柄だろう。

 「城島の今回の帰還は、監督、コーチの布石もあると思いますが、それだけではないかも。編成、外国人選手の獲得、若手育成のための組織作りなども勉強させるはず。王会長は指導者もやらせたいようですが、城島は球団のフロント業務に興味を持っています」(前出・同)

 フロント業務における王会長の後継者となる可能性もある。工藤監督の後釜という見方ももちろん否定できないが…。かつて、ソフトバンクが球界に参入してきた時、「巨人に追いつけ、追い越せ」と言っていた。王会長による
「さらなる戦力補強」も囁かれている。人事と補強が進められている様子を見ると、球界の新盟主になる日もそう遠くないのでは。(スポーツライター・飯山満)

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