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第二の山森? 広島・赤松のスーパープレー騒動

 8月4日の横浜戦(マツダスタジアム)で、フェンスによじ登って、村田の中堅超えのホームランをもぎ取った広島・赤松真人(27)のスーパープレーが、今、日米球界で大きな話題になっている。

 火を付けたのは、米メディアでこの赤松のスーパープレーを「スパイダーマン」として、大きく取り上げた。1981年9月16日のロッテ戦(西宮)で、ラッキーゾーンの金網の最上部に飛び乗り、弘田の打球をスーパーキャッチした元祖・スパイダーマンの阪急・山森雅文の再来だと、絶賛したのだ。
 山森のスーパーキャッチは、米国の殿堂入りまでしている。写真と動画が見られるようになっており、今でも米国の野球殿堂を訪れるファンから人気を博しているという。
 「米国は世界中の野球に目配りしている。山森君が殿堂入りしているし、赤松君の素晴らしいプレーも殿堂入りすると思いますよ、僕は」。
 こう語るのは、長年、駐米大使を務め、メジャーリーグにも精通している加藤良三コミッショナーだ。
 米メディアの大々的な報道で、日本でも再評価され、赤松は時の人になり、日本メディアからも取材されるようになっている。
 日頃は辛口で知られる球界OBも一般紙のコラムで、赤松のスーパープレーをこう絶賛している。
 「塀際の魔術、外野に光を」という見出しの記事で、日頃日が当たらない外野手に脚光を浴びさせた価値があると、褒めちぎっているのだ。

 米国の野球殿堂入りに太鼓判を押した、加藤コミッショナーも、「世界に誇る、日本の野球は守備ですから、その日本野球を世界中にアピールした、最高に素晴らしいプレーです」と、最大級の評価をしている。ところが、いざ表彰となると後退発言になる。
 「現在は残念ながら該当する表彰部門がないので、今後の検討課題です。みなさんのペンの力で大いに盛り上げてください」と言うのだ。
 来季からメーカーを1社にして、大リーグのボールに近い低反発ボールを使用することにするなど、加藤コミッショナーは「野球の国際化」を重要なテーマにしている。「次回(2013年)のワールド・ベースボール・クラシックに備えて、早めの対策が必要でしょう」と、WBC3連覇へも意欲を示している。
 そういう国際化路線が基本姿勢なのだから、米国の野球殿堂入りを待つのではなく、加藤コミッショナーが真っ先に表彰すればいい。日本でコミッショナー特別表彰されたスーパープレーが、米国の野球殿堂入りする。それが順序だろう。
 セ、パの連盟会長がいた時代ならば、連盟会長特別表彰でもいい。が、1局に統合され、今はコミッショナーしかいないのだから、オフのコンベンションで「コミッショナー特別表彰」すれば、誰も文句は言わない。それどころか、ファンからも大歓迎され、プレーヤーにとっては、最高の励みになるだろう。

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