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あの映像流出の元海上保安官の転身に「立ちふさがる」田母神俊雄・元空幕長

 沖縄・尖閣諸島沖の衝突ビデオ映像流出事件で国家公務員法の守秘義務違反容疑で書類送検され、不起訴処分(起訴猶予)となった神戸海上保安部の元海上保安官・一色正春氏(44=依願退職)だが、気になるのは今後の身の振り方だ。

 一番有力なのは、評論家やテレビコメンテーターへの転身。しかし、ここに立ちはだかる格好となっているのが田母神俊雄・元航空幕僚長(62)というのだ。あるジャーナリストが語る。「自身の論文で政府見解と異なる主張をして職を解かれた田母神氏は、いまや軍事評論家として講演活動や執筆、テレビ出演などをこなしています。しかし、一色氏が田母神氏のように活動するにはいかないのでは。何しろ田母神氏は自衛隊では航空幕僚長だった人。集まってきていた情報量が違いすぎます」

 田母神氏は航空自衛隊、一色氏は海上保安部…日本を守ることは同じところにいたとはいえ、立場が違いすぎるというのだ。

 「今回の騒動は大きなものになりましたが、一色氏は単なる保安官に過ぎない立場。軍事評論家としてやっていっても最初こそもてはやされるが、すぐにネタがなくなる。対して田母神氏は、航空自衛隊のトップだった人物。講演料もどうしても田母神氏の金額がベースになってしまい、それより安く見積もられてしまうことになりそうです。いま講演をやれば、1回100万円の破格ギャラが貰えると太鼓判を押す代理店関係者もいますが、そこまではとてもとても…。一色氏は講演活動に本腰を入れるよりは、企業に再就職などして副業で執筆活動などをする方がいい」(前出のジャーナリスト)

 一部の企業トップから「ウチが仕事の面倒を見る」といった声が次々と上がったように、転職に困ることはなさそうな一色氏。不起訴処分を受け、さっそく22日放送のTBS系列の番組インタビューに答え、「(流出映像は)秘密に当たらないという確信があった。裁判で決着をつけるのが法治国家のあり方。その道を避けた」と検察批判を展開したが、一色氏のこれからの動向に目が離せないのも確かだ。

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