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HERO'S KID復活戦は不本意な判定勝ち。その背景には意外なワケが

 レスリングで北京五輪出場を目指した山本“KID”徳郁が、およそ9カ月ぶりにHERO'Sに帰還したが、柔術世界王者のビビアーノ・フェルナンデスを相手に本意な判定勝ち。しかし、KOできなかった背景にはまさかの理由があった。
 寝技狙いのビビアーノに何度もグランドに引きずり込まれ、1Rには腕十字であわや一本負けのピンチも。その後は得意のスタンドでパンチを浴びせて3-0の判定で勝利したが「寝技を警戒しすぎた」と試合後はKID自身も反省しきり。
 だがKIDにはもう一つの反省点があった。「ヒゲを剃り忘れて嫌な予感がしてたんだよね」と久々の試合とあって浮き足だっていたのか、ルーティンワークを忘れてしまったという。いつもはオシャレに決め込み若い女性にカリスマ的人気を誇る“ヴィジュアル系”のKIDだが、確かにこの日は頬のあたりがうっすら青くなっていた。

 谷川EPが来年のライト級トーナメント開催を「KIDのやる気、意志次第」と明言し、HERO'S軽量級の成功はKID人気の双肩に懸かっているが、“ヒーロー”らしからぬうっかりミスで、仮に女性ファンにそっぽを向かれたとあってはトーナメント開催も危ぶまれかねない。
 「次はしっかり剃ってすっきりKOするよ」と苦笑いを浮かべていたKID。次戦はヴィジュアル的にもすっきりし、持ち味でもある豪快なKOですっきりした勝利を狙うことを誓っていた。

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