これまで、『FC2』はユーザーから投稿された無修整AVや援助交際動画、果てはリベンジポルノをサイトにアップしてきたが、同サイトに著作権のある動画を投稿していた者たちが、次々と訴えられだしたのだ。
社会部記者がこう語る。
「米・ネバダ州に本社を置く『FC2』は、長らく米国法人との理由で国内の摘発を逃れてきた。ところが、『日本人経営者が日本に向けたサービスを提供している以上、言い逃れはできない』との判断で警察が家宅捜索に踏み切ったことで、今まで泣き寝入りしていたAVメーカーなどが、投稿者らを訴えだしたのです」
ちなみに、『FC2』は課金制度を設けており、ユーザーが支払う料金の一部が投稿者らに分配されるシステム。そのため、メーカー販売のAVを違法に流して小遣い稼ぎする輩が絶えず、こうした者たちがターゲットになっているのである。
「すでに大手AVメーカー数社が『FC2』に対して計6500万円の損害賠償を求める裁判を起こしており、複数の投稿者を訴えるメーカーも出始めた。『FC2』側も、著作権者からの投稿者情報の開示請求に積極的に応えていて、今後はこうした動きが加速化する可能性が高いのです」(同)
注目されるのはその損害賠償額だが、これがとんでもなく高額らしいのだ。
IT関係に詳しい弁護士が言う。
「同サイトの違法アダルト動画は、10万人以上が視聴するケースが珍しくない。ネットの公式HPなどで500円で売られているAVを無断配信したとすれば、単純計算で5000万円。何本も配信していれば、1億円以上の請求が来ることになる。安易に投稿した者たちは、思わぬしっぺ返しを食らうことになるのです」