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『積水ハウス』63億円詐欺“地面師グループ”黒幕の“愛人”が「映像化して…」の怪奇言動

 地面師詐欺は、捜査員たちのあいだで「ニンベン」とも呼ばれる。「偽」の字の部首から取られた符牒だ。「一味は、山分けして既に、海外逃亡したものもいる」という情報が、犯罪ネットワークには流れている。8月に発覚した、大手住宅メーカー『積水ハウス』(本社=大阪市)が被害に遭った“地面師”グループによる詐欺事件。警視庁は9月15日、積水ハウスの告訴状を受理し捜査に乗り出したが、犯人の“愛人”と名乗る女性が、知人を通じてテレビ制作会社に接触していることが明らかになった。

 地面師とは、土地や建物の所有者が知らないうちに、本人確認の書類などを偽造して売却する犯罪者のことで、昨今は東京五輪を控え都心の不動産価格が高騰したことにより続出している。
 「積水ハウスは不動産業者を介し、都内の土地を所有しているという人物から2000平方メートルの土地をマンション建設用地として70億円で購入。そのうち63億円をすでに支払ったにも拘らず、書類偽造を理由に法務局から所有権移転の登記を拒否されたことで事件が発覚したのです」(捜査関係者)

 同社が購入したはずの土地は、JR山手線五反田駅近くの元旅館。実際の所有者のAさんも、やはり知らない間に本人確認用の印鑑登録証明書やパスポートが偽造されていた。
 「パスポートの写真はAさんではなく、明らかに偽造されたもの。典型的な地面師グループによる詐欺事件です。地面師には不動産ブローカーや、間に入る弁護士、司法書士などが絡むのが特徴。それだけに関わった人物は特定できるのですが、事情を聞くと“私も騙された1人”と被害者を装うために、立件が難しいのです」(同)

 ところが今回は、主犯格とおぼしき人物の“愛人”と名乗る女性が現れたというのだ。
 「女性の知人を通し、“すべて言うので積水ハウスの事件を映像化できないか”との話が、テレビ番組制作会社に持ち込まれている。彼女の話では、主犯格は60代前半の男。情報によれば、男は経営コンサルタントの肩書を持ち都内の高級ホテルを定宿にしているが、かねてから“地面師グループの黒幕”との噂が絶えなかった。金の分配で仲間割れしたのかもしれません」(全国紙社会部記者)

 また真偽は不明だが、積水ハウスの担当者が、この件に責任を感じて自殺したなどの説も出ている。巷ではこれを“怪奇館”事件と呼んでいるらしい。

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