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大阪市「文楽ロード」建設に風俗業界が大ブーイング

 橋下徹大阪市長と文楽協会といえば犬猿の仲で有名。伝統文化継承の重要性を訴える協会に対し、“文化事業には差はつけない”と応じる橋下市長。両者の間はどこまでも平行線と見られていたが、ここへ来て変化が起きた。
 「橋下市長が大阪市内に鳥取県境港市の『水木しげるロード』の“文楽版”を設置し、文楽を中心とした地域の活性化を打ち出したのです。しかし、文楽は大阪市からの現行補助制度が本年度限りで打ち切られ、来年度からの補助は事業ごとの個別審査へ移行することが決定している。そのため、文楽関係者の思いは複雑のようです」(地元記者)

 ある鳴り物のベテランは言う。
 「文楽を『単なる人形芝居』ぐらいにしか見てない人が一体何を…。文楽ロードより補助金制度の再検討の方が先やないですか?」

 加えて「文楽ロード」の設置場についても波紋を呼んでいる。大阪市は「市内にある文楽作品ゆかりの地に関する情報を集め、候補地の選定を進める」との考えだ。
 「道頓堀の旧竹本座から道頓堀、千日前通りを経由して国立文楽劇場に至る一帯が候補に挙がっているという情報がある。というのも、大阪の劇場は風俗街がすぐ側で、とても古典に親しむ環境とはいえず浄化が長年の課題になっていた。『文楽ロード』ができれば、あの辺りも明るくなり、客引きなども出づらくなるでしょうからね」(演劇記者)

 これに対し、風俗業界からは早くも反発と警戒の声が噴出しているのだ。
 「この辺で商売やってんのはこっちが先や。何が出来ようが今まで通りの商売をするだけ。文楽は上品なことを言うてるけど、作品のテーマは浮気や心中や遊郭やで。地域の活性化を言うんなら、こっちの方に合わせて欲しいわ(笑)」(ホテヘル店長)

 またもや地元は橋下市長に振り回されることになりそうだ。

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