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大相撲 欠場濃厚!? 朝青龍肉体改造大失敗

 大相撲初場所(11日初日、東京・両国国技館)を前に横綱審議委員会のけいこ総見が7日、東京・両国国技館で行われた。3場所連続欠場中で今場所出場すれば進退が懸かる朝青龍は、白鵬との横綱対決に臨み1勝6敗と惨敗。ふがいない結果に初場所の出場については明言を避けた。欠場濃厚となったが、調整不足で醜態をさらした裏で肉体改造に失敗していた。

 「あぁークソッ!」「チクショー!」
 土をつけられた朝青龍のうめき声が幾度となく、館内にこだました。
 左ヒジ痛を抱えたまま迎えたこの日のけいこ総見。横綱審議委員の面々と武蔵川理事長らが見守る中、朝青龍は痛めている左ヒジに仰々しくテーピングをグルグル巻きつけて登場した。
 朝青龍いわく「勝ってやめようかと思った」というが、3場所欠場中のケガ人がそう易々(やすやす)と勝てるはずもなかった。いきなり大関琴欧洲と日馬富士、小結稀勢の里に敗れた。格下相手に立ち合いのブチかましで当たり負けし、そのままズルズルと寄り切られるぶざまな相撲ばかりだった。
 4連覇を目指す白鵬との横綱対決でも、その差は歴然。まるで新弟子にけいこをつけているかのように、3番続けて土をつけられ、まさかの4連敗を喫したところで「あぁークソッ!」とイライラを爆発。最後になんとか1勝したものの、ライバル横綱に6連敗を喫し「予想外だった」と力なくつぶやいた。

 土俵で「チクショー!」と不快感を露わにし、6日にも元小結の舞の海さんに暴言を吐くなど、ここのところ明らかに不機嫌モード。総見後も「調整? 遅れてる」とぶ然とした表情。左ヒジ痛の状態にも「まあまあや」と生返事で答えるのみ。さらには進退がかかる初場所の出場についても「んー?」と首をかしげ、ノラリクラリとノーコメントを貫いた。
 初場所の出場をめぐり雲行きが怪しくなってきた朝青龍に、横綱審議委員会の海老沢勝二委員長はあくまで「本人の判断になる」としながらも、あまりにもふがいない姿に「きょうはいなかったけど内舘さんが来てたらなんて言っていたか…。相撲内容が軽すぎる」と三行半。武蔵川理事長も「出るからには万全じゃないと。休場でも仕方ない」と語り、欠場する可能性が高くなってきた。

 調整不足を露呈して醜態をさらしてしまった朝青龍だが、無理もない。140キロ台の後半がベスト体重という体は、3場所欠場で6キロ増の153キロに増量。年明けから減量こそはじめたというものの、“メタボ体形”に肥大したおなかはへこまず、角界関係者からは「あれじゃあ長州力。食事でやせようとしてはダメ。けいこでやせなきゃ。高たんぱく低カロリーの食事で清原(和博)みたいな体を目指してるようではお先真っ暗です」との声が上がっていた。この日の総見、6勝10敗も当然の結果といえよう。
 「太りすぎかな? 体が重いわ」と自虐的に言った朝青龍。一向に復活の兆しが見えない原因を自覚しているのなら、プロとしてけいこぐらいしっかりしてほしいものだ。

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