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球界因縁のライバル(18) 広岡VS森

 親分こと大沢啓二氏に「球界ご意見番」「日本プロ野球OBクラブ会長」という立場を奪われた格好の広岡達朗氏だが、本当の天敵は森祇晶氏だ。ヤクルト、西武では監督・ヘッドコーチとして、一卵性双生児説、ホモ説まで流れるほどの蜜月関係だった。ところが、今やお互いの悪口を言い出したら、何時間も止まらないといった最悪の関係になっている。骨肉の争いと言うしかないだろう。

 「事件の陰に女あり」というのが定説で、「大阪・北の新地にあるクラブのママ争奪戦。勝利者は森氏」といわれている。ヤクルト、西武では「アルコール厳禁。遠征先宿舎の選手の部屋の冷蔵庫までチェックした」という、伝説の広岡・森コンビの超管理野球だが、両氏共に女性関係のウワサは絶えることがなかった。男である以上、不思議ではないし、ホモ説否定の根拠にはなる。
 女性問題とは別に、2人の不仲が決定的になった裏には、巨人監督問題があった。弱小だったヤクルト、西武を日本一にして、広岡管理野球は時代の寵児になったものの、本人は満足していなかった。巨人長老OBの千葉茂氏が「巨人の黄金期の野球は西武に行ってしまった。広岡と森の2人が西武で巨人野球を蘇らせた。巨人再建は2人を呼び戻すしかない」と、巨人OBコンビの広岡・森両氏を絶賛。そんな気持ちを知っていた広岡氏の野望は巨人への監督復帰だったのだ。

 追放された古巣へ常勝監督として復帰する。V9巨人の川上哲治監督と衝突して退団した一言居士の広岡氏は、巨人監督の座が最終的な狙いだったといわれている。ところが、森氏がポスト広岡として西武監督に就任するという、あり得ない大誤算が生じたのだ。
 2年連続日本一、3位、リーグ優勝という成績をあげながら、85年のシーズン後に西武を退団した裏には、人事面を根本陸夫管理部長に握られた広岡氏の不満があったという。そこへ、長嶋監督を電撃解任した巨人から水面下で監督要請が来た。飛びつかずに、参謀・森ヘッドコーチを引き連れて巨人へ乗り込むつもりで、タイミングを図っていたといわれる。しかし、「広岡色を一掃する」と明言していた西武が迷走。後任人事難で、森ヘッドコーチの昇格という、一番あり得ない人事にUターンしたのだ。そして、まさかの森氏の西武監督受諾。
 「森という参謀がいたから、ヤクルトでも西武でも日本一になれた。森抜きで監督をやれない」というのが、広岡氏の本音だったと、巨人OBの1人が言う。西武・森新監督誕生は、広岡氏にとって裏切り以外の何物でもなかった。
 森氏にすれば、いつまでも広岡氏の参謀を務めるだけでは、飽き足らない思いがあっただろう。一度は監督として勝負したい、そう思うのはむしろ当然かもしれない。ましてや定説になっている女性問題が本当ならば、広岡氏と決別すべき最高のタイミングだっただろう。
 「その後も巨人・広岡監督のチャンスがなかったワケではないが、本人が森との決別でその気がなくなり、背広での巨人復帰、ゼネラルマネージャーを狙っていた。しかし、『オレが、オレが』の広岡氏の性格を熟知している巨人が受け入れるワケがない」と巨人関係者が明かす。せめて巨人軍OB会長の座を、という広岡氏の願いも、長嶋会長から王新会長にバトンが渡されたことで夢と消え、副会長職も辞任した。

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