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大相撲 立会い問題余波広がる 横綱朝青龍まさかの2敗目

 大相撲秋場所6日目が19日、東京・両国国技館で行われ、横綱・朝青龍が物議をかもしている「立ち合い」で不覚をとって痛恨の2敗目を喫した。武蔵川改革の本丸のひとつ、「立ち合いの厳格化」により、またしても生じた波乱。その舞台裏では武蔵川理事長への不満がささやかれ始めている。

 結びの一番でまた嵐が吹き荒れた。
 一敗で迎えた朝青龍の6日目。伏兵の安美錦との対戦だったが、明らかに立ち合いに迷いが出た。4日目の稀勢の里戦で手をつかないまま勝利して批判が噴出したことを気にしてか、この日は仰々しく右手をゆっくりと仕切り線に置き、それから左手をついて立った。

 立ち合いへの過剰な意識は完全に裏目。その異様な動きを読んだ安美錦にまんまと左に飛ばれ、そのまま無様な格好で押し出された。
 支度部屋では仏頂面。「ダメだった」「反応が悪い」などと語るのみ。武蔵川理事長が掲げる「立ち合いの厳格化」に力士会での説明を要求し、猛反発していた。それだけに、立ち合いがうまくいかなかったことに憤りを隠せなかった。
 そんな朝青龍の提案を武蔵川理事長はこの日、「手をつくことはルールにある」と一蹴。さらには「今さら手をつく立ち合いを(力士会で)説明するのはおかしい」とぶった切った。
 武蔵川改革と力士との溝は深まるばかりだが、その一方で武蔵川理事長への皮肉も出始めている。角界関係者が言う。
 「いわゆるエア立ち合いに厳しい武蔵川さんですけど、審判団からするといまさらよくそんなことが言えるなってところじゃないでしょうか。本人には面と向かって言えないですが、三重ノ海ご自身(武蔵川理事長)は現役時代かなりのエア立ち合いでしたから。審判団はどういう状態で仕切り直しにするのか、見解の統一ができないのもしょうがないのかも」
 賛否両論が飛び交う「立ち合い厳格化」。嵐を呼ぶ武蔵川改革は今後どんな展開を呼ぶのか。

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