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登山客が危うい! 「大沢崩れ」の異変ほか続々の富士山爆発“前兆現象”

 「火山噴火の前兆といっても、いろいろなタイプがある。マグマが上がってくると地表は下に引っ張られるのですが、その際に地震さえ起こらないケースもあり、必ずしも振動するわけではないのです」
 こう語るのは、琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏。

 7月1日の山梨県側に続き、10日には静岡県側でも山開きを迎えた富士山。世界遺産に登録され登山者は増えるばかりだが、噴火の“Xデー”は秒読みとの見方もある。
 火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、現在の富士山に関して「地殻変動などに異常はなく噴火の兆候は認められない」との見解を示したが、「富士山のような玄武岩質の火山で噴火の前兆が現れるのはほんの少し前。数日か数時間前かもしれない」とも語っている。
 つまり、夏山登山の最中、前兆現象が始まってから数時間後、さらには冒頭で木村氏が説明するように、前触れ無しで噴火する可能性もあるのだ。

 富士山周辺では今、さまざまな異変が起こっている。
 その一つが、西湖の水位が1メートル上昇する一方で河口湖の水量が減少。木村氏によれば「湖底に亀裂が入っている可能性がある」という状況だ。

 さらに、8合目以上の永久凍土層や、富士山山体の西側にある「大沢崩れ」の万年雪が解けている現象。
 「これは地熱で解けたというよりも、山体が膨張して亀裂が入ったことで、そこから噴気が上がり解けたと見るべきです」(木村氏)

 今年3月に発生した「大沢崩れ」での大崩落では、5合目付近の休憩所の駐車場にまで雪崩が到達して建物を破壊しており、その崩落は今も続いている。
 「富士山麓の“富士六湖”と呼ばれる『赤池』は、精進湖が増水すると現れる不思議な池ですが、短期間のうちに精進湖が減水して『赤池』も忽然と消えた。加えて登山者の貴重な水源になっていた5合目付近の『泉ヶ滝』でも、この春から湧き水が止まっている。不気味な現象は増えるばかりです」(地元記者)

 突然の噴火の可能性を肝に銘じておくべきだ。

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