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NMB48アリーナツアー 日本武道館 千秋楽レポート

 2月3日から続いた初のアリーナツアー『NMB48 Arena Tour 2015 〜遠くにいても〜』が日本武道館で千秋楽を迎えた。千秋楽の最初の曲は、山田菜々がNMB48のオーディションで歌った中森明菜の『少女A』。この曲は既にツアーで何度も歌っているが、山田にとって原点でもあるので、東京での初披露でも大きな盛り上がりを見せてくれた。

 以降も山田を中心に様々な楽曲が披露されていったのだが、注目は何といっても『太宰治を読んだか?』である。山田と山本彩とかつてNMB48と兼任をしていた横山由依の3人で歌った曲であり、横山がAKB48に戻ってからこの3人で歌うことなんてありえないと思っていた。これまで横山のポジションは、他のメンバーが入って歌うことはあったが、今回ステージには何と横山がいるではないか。おそらくこの3人で歌うことは今後もう無いと思うので、山田にとって、そしてファンにとって最高のプレゼントになったことだろう。

 サプライズはまだまだ続いた。同じく4月に卒業が決まっている村上文香がピアノを弾き、山田とともに『たんぽぽの決心』を歌ってくれたのだ。曲の途中には2人が所属するチームMのメンバーがステージに揃い、チームM全員で大合唱。ちょっとしんみりきた瞬間だが、このチームでこの曲を聞けるのもおそらく最後になるので、チームMのメンバーの三田麻央はステージ上で涙を流す一幕もあった。ここまででも十分すぎるほど感動を与えてくれたのだが、ここで何と秋元康から卒業が決まってから作ったという『みんな、大好き』を初披露してくれた。完全に山田が主役といえるコンサートだったが、白間美瑠のソロ歌唱があったり、柏木由紀が渡辺美優紀の『わるきー』をパロった『わるりん』があったりと本当に盛りたくさんで充実した千秋楽になったのではないかと思う。

 最後に山田が卒業をする直前の4月1日に、24時間放送する番組を松下IMPホールで開催することも発表された。山田の卒業するまで後1か月ちょっとだが、最後まで山田から目が離せない!

■取材、執筆=ブレーメン大島

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