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交流戦DH制“変則”に潜む巨人の2つの陰謀

 1リーグ制移行問題の妥協策として誕生した交流戦が10年目を迎え、今シーズンは前代未聞の特別企画が実施される。
 セ、パ両リーグが指名打者(DH)制を普段のリーグ戦と逆にし、セの主催試合で採用し、パの主催試合では採用しないというものだ。「プロ野球誕生から80周年の節目の年でもあり、ファンに新たな魅力や楽しみを提供する」のだという。

 目玉は何と言ってもこの人のプレー。「二刀流」日本ハム・大谷翔平投手が東京ドームや甲子園球場などセ球場限定で「3番ピッチャー」として出場すること。保守派の多いセ・リーグ側が賛成したのもうなずける。
 「こんな変則ルールは巨人が飲まなければまず潰される。大谷の二刀流は魅力でしょうが、ダシに使っているのです。本当の狙いは主砲で正捕手の阿部の負担を軽減させ、ルーキー小林を育てることにある。交流戦が行われる5月20日〜6月22日は梅雨に入り選手たちに疲労が蓄積する季節。このやっかいな時期に阿部を休ませ、夏場に備えさせようとしているのです」(巨人OB野球解説者)

 開幕当初はぶっち切りの優勝か−−と思われた巨人だが、広島が春の珍事にとどまらず、首位を堅持。投手陣の崩壊で“ダメ虎”逆戻りに見えた阪神も4割近いマートンのバットの活躍で首位争いに。
 一方、巨人はマシソン、山口、西村の勝利の方程式が崩れ、阪神にまさかの3連敗を喫するなど、勢いにかげりが見えだした。
 「それでも阿部の2打席連続ホームランや延長10回での勝ち越しホームランなど、どうにか踏みとどまっているが、これができるのも今の内。例の“飛びすぎるボール問題”で、製造元のミズノは在庫の全てのボールを再検査し直し、4月22日から“規準範囲内の反発係数ボール”だけを納入することにしたからです。これで巨人が得意とする空中戦に影響がでるのは確実で、リリーフ陣を再構築しない限り、ズルズル行く可能性もある」(巨人担当記者)

 そんな折に突如浮上した今回の「変則DH制」だけに、キナ臭さは残る。巨人には阿部のほかにも高橋由、矢野らのDHお得意選手がおり、交流戦はこれでしのごうという「第2の矢」が透けて見える。
 もっとも、こんな噂も囁かれている。
 「今回の変則DH制を橋頭保に『1リーグ制へ移行しようとしているのでは…』というものです。ダルビッシュ、田中将、岩隈とパのエースが続々メジャーに移籍したことで“セ高パ低”の流れにあり、セ側には『1リーグ制なら現在のセ球団同士で日本シリーズも可能』との思惑もある」(球界事情通)

 ボールを巡る不手際が2年連続で続き、コミッショナー事務局には抗議が殺到している。ドサクサに紛れて何かが起きる。

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