search
とじる
トップ > スポーツ > 小塚桃子ゴルフ連載(19)第三部・100を切るゴルフ実践編「バンカーの攻略法(2)」

小塚桃子ゴルフ連載(19)第三部・100を切るゴルフ実践編「バンカーの攻略法(2)」

 前回から引き続き、「バンカー」に関するお話しをしていきますね。

 ゴルフは基本的に雨天決行。雨中でプレーする時もあります。そんな場面でのバンカーはとても厄介。というのも雨が降ると(雨を含んで)砂が固くなるからです。ただ、フェアウェイの途中にあるバンカー…ピンまで距離があるバンカーは前回綴った様にアゴが低い。この場合は逆に砂が地面と同じ状況になっているので普通に打てます。ここではバンカーを意識せず、自分の番手でスイングするといいですね。

 一方、グリーン周りのバンカー・アゴの高いバンカーは大変。雨で砂が固くなった時、ボールを出すのが一苦労です。間違っても距離を出そうと考えてはいけません。グリーンに乗せる事だけに集中しましょう。一般的にはフェースを開いて打ちますが、これだとシャンクする可能性が高いです。

 グリーン周りのバンカーは、砂と一緒に打ち上げないとクリア出来ない。雨で砂は堅くなっています。結局、砂だけ掘って5センチしか進まなかった−−という話をよく耳にします。難しくて私もよく叩きます。ボールの10センチ手前からクラブを入れて、(ボールの)少し下を打つ感じです。すると、ボールはキレイに出ます。

 バンカーショットの時、私は「ここはグリーンだ」と思い込みます。バンカーだと考えず、グリーンと同じ様に打つ感覚…クラブはサンドウェッジ、5番、6番を用いますが雨で砂が固くなっている事から「グリーンに乗らなくてもいいや」と軽く考える。「バンカーから出せばいい」という気持ちです。

 次に坂の途中…アゴの中腹にボールがある時はどうすべきか−−。この状況は体の重心が傾いてしまう。そこで身体を安定させる為に砂の中に足を埋めます。砂はサラサラしており、重心が安定せず普通にスイング出来ません。そのため、足を擦り込む事で重心を安定させます。これでヘッドの軌道が固定できます。因みに雨の時は砂が硬直しているので、擦り込む事をしなくて大丈夫。逆に安定します。

 最後に私の失敗談を−−。ゴルフのルールでバンカー内の砂にクラブを付ける事は御法度。素振りでも砂にクラブが触れたらペナルティー(2打罰)になります。

 ゴルフ留学初期、そのルールを知らなかった私は大失態をしてしまいました。バンカーにハマった私はまず、バンカー内で素振り。その際、クラブに砂が付いており、ルールを知らなかった私は気にせずショット。ところがアゴの高いバンカーでボールは外に出ず、コロコロと戻ってきたのです。それにムッとした私は、クラブを砂に叩きつけました。気を取り直してショットしたところ、今度はグリーン上に出すことができ、ホッとした私は同行していた先生に「あ〜あ、2打も打っちゃった」と愚痴をこぼしたのですが、先生は「え? 今、6打叩いたよ!」と驚きの発言。何を言っているのか理解出来ない私は先生に6打の内訳を聞きました。

 先生は「バンカーは特別なルールでバンカー内のものは一切、触ってはいけない」という事を教えてくれたのです。例えば、バンカー内で猫が寝ていたとします。フェアウェイ上ならクラブを使って追い払う事が可能。勿論、バンカー場も砂に触れなければOKですが、万が一のリスクがあるので、大体は猫の意思に任せ、こちらは動きません。

 又、バンカー内には「障害物」が存在しているケースがあります。私は豪州にゴルフ留学していましたが、ここは野生のカンガルーが数多く生息している場所。バンカーで日向ぼっこをしているカンガルーが多く、当然ながら糞尿もそこでする。バンカーの至る所に糞がありました。バンカーに糞があっても移動させるとペナルティー。バンカーはショットに気を遣うだけでなく、障害物にも気を配らなくてはならないのです。

 芝がめくれたらクラブを使い、めくれた芝を修正させるのがゴルフのマナー。バンカーは砂地に残った足跡を足でならし、足跡を消すのがマナーです。

*カメラマン:須田卓馬

小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/ 

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ