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いざアジアの頂点へ 浦和レッズ25日にACL決勝第二戦

 浦和レッズのビッグタイトル獲得が目前だ。

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・第一戦、アルヒラル(サウジアラビア)のホームで、ドローで終えており、いよいよ25日には埼玉スタジアムでの第二戦が行われる。国内での戦いで苦しみぬいたものの、巻き返しをはかる浦和は、二度目のアジアチャンピオンの獲得を目指す。

■波に乗り切れず監督解任も
 Jリーグでは例年になく苦戦を強いられたシーズンを送った。

 開幕当初こそ順調に勝ち点を積み上げたものの、4月30日にそれまで勝ち星のなかった大宮アルディージャに敗れると、5月4日の鹿島アントラーズ戦でも敗れ、今季初の連敗。6月にも3連敗を喫し、早々に優勝戦線から脱落した。その後も、毎試合のように失点を重ね、勝ち点を伸ばすことが出来ず、7月30日、就任から6年目を迎えていたペトロビッチ前監督を解任、クラブOBでもある堀孝史新監督を迎え、再スタートを図るも、勝ちきれない試合も多く、残り2節を残しリーグ7位と再浮上のきっかけを掴めないまま終盤を迎えている。

 無敗でステージ優勝を遂げた一昨年、リーグ・カップを手にした昨年までのような勢いは完全に影をひそめ、国内での三冠タイトル(Jリーグ・リーグカップ・天皇杯)の何れにもたどり着けなかった2017年だった。

■攻撃力を武器に頂点へ
 それでも、ここにきて、復調の兆しを見せてきている。

 監督交代後は、ここまで5勝5分け2敗と徐々に持ち直しつつあり、興梠慎三やラファエルシルバを中心としたリーグ二位の総得点数を誇る攻撃力は脅威であり続けている。また、先の欧州遠征にはJリーグクラブからは最多となる5人が選出され、長澤和輝がA代表デビューを果たし、槙野智章はブラジル戦において、今回の日本代表唯一となる得点を挙げるなど存在感を示す活躍を示した。

 そして、ACLでは準々決勝第二戦、9月13日の対川崎フロンターレ戦で圧巻の4ゴールを叩き出し、逆転で準決勝進出を掴んだ。苦しんだ今季を払拭するかのようなベストゲームと言ってもいいだろう。

 先日の決勝第一戦では、およそ6万人の観衆に包まれた敵地において、1対1のドローながらも、貴重なアウェーゴールを奪っている。10年ぶり2度目となるアジアの頂点へ優位に着けているのは確実だ。

 リーグを代表するビッグクラブでありながら、ピッチ内外において、様々話題を呼んだ浦和レッズ。決してスマートなものばかりではない、その足跡は多くの「アンチ浦和」も生んだことも確かだろう。ただ、再生の途上でひたむきに歩を進めている現在の元王者からは不思議な力強さが伝わってくる。

「Jリーグにアジア王者がいる」

 そんな、われわれ日本人にとって誇らしい景色を再びみせてくれるはずだ。

(佐藤文孝)

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