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家出少女を使ったひったくり逮捕

 女性の背後から忍び寄りひったくりを繰り返していた犯人が9月12日、警視庁に逮捕された。8月初旬から東京都文京区や杉並区、北区などで連続で被害が発生し、その数30件。しかも御用となったのは、男と家出少女の2人組だった。
 「警察は被害者の証言や犯行現場の防犯カメラの解析など進め、長い髪をなびかせ自転車で犯行に及ぶ若い女を特定し、全国に指名手配していました。結果、この女と指南役と見られる男が一緒にいるところを、なんと和歌山県内で発見したのです」(社会部記者)

 逮捕されたのは、東京都足立区在住の女子高生(16)と、住所不詳の容疑者(25)。少女には、8月21日、文京区の路上で通行中の40代の女性の背後から自転車で近づき現金2万円入りのバッグをひったくった容疑が、一緒にいた容疑者には未成年者誘拐の疑いが持たれている。
 「少女は8月1日に家出をしており、家族から捜索願が出されていました。容疑者はネットでこの少女と知り合い、連れ回していたのです。犯行現場の防犯カメラには、容疑者が常に現場で指示を繰り返している様子が映し出されていました」(同)

 30件以上の犯行を重ねた割には、これまでわかっている分の被害総額は20万円前後と少なく、少女は「リスクの割にはリターンが少なく割に合わない」などと供述しているという。
 「“髪が長く大柄な女性”という想定犯人像でしたが、犯人が特定されてみると16歳の少女。しかも、若い金髪の性悪青年の口車に乗せられての犯行。大胆な手口にしては、あっけない幕切れでした」(捜査関係者)

 ただし、指名手配の網をくぐって和歌山まで逃走していたことに、関係者は衝撃を受けているという。

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