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集中力欠如、物忘れの不安を解消 脳を鍛え直すトレーニング法(1)

 これまで、MRIなどで延べ1万人以上の脳の画像を見てきた久富茂樹医学博士が言う。
 「50歳を境に脳は老化していきますが、特に危ないのは男性です。脳には感情を司る部分、思考に関する部分など同じ働きをする細胞同士が集まり、大きく八つのエリア(脳番地)に分けられます。それらが互いに連携することで働きを強めますが、多くの人は生活習慣や脳の癖によって偏った使い方をしている。中でもサラリーマンは、1日の大半を仕事に費やし、作業がルーティン化してしまい、仕事以外の時間を持てない状況にあります。すなわち同じ“脳番地”しか使っていない傾向が強く、これだと使わないエリアは錆びてしまうのです」

 もちろん、仕事をする会社員や受験生は、毎日5〜6時間前後、学習に励んでいることになり、それ自体が頭を鍛えていることになっていることは言うまでもない。
 ただし、別の専門家はこう説明をする。
 「さらに脳を活性化できる方法があるとしたら? 実践しないともったいないですよね。実践しているかしてないか。その違いだけでライバルに大きく差を付け、偏差値の判定も大きく向上することが見込めるなら、実践しない方が損をすることになります」

 とは言っても、脳のことを理解するのは難しい。果たしてどこをどう鍛えればいいのか。
 ある専門家はこう言う。
 「脳科学を研究している者から言わせると、脳を鍛えるべき部位は、まずは『前頭葉』と同時に『海馬』や『右脳』になります。他の部位も大切ですが、とりあえずこの三つを押さえておけば安心という事になります」

 頭を鍛える方法として、この専門家は次のことを挙げている。
(1)音読をする。
(2)読書をする。
(3)簡単な計算をする。
(4)腹式呼吸をする。
(5)クラシック音楽を聴く。
(6)足を使った有酸素運動をする。
(7)足裏や手のひらを刺激する。
(8)会話をする。
 「これらのことは、家にいながら無料でできる。もし有料で行うとすれば、速読や速聴の講座を受けてみる方法もあります。速読ではコンピューター画面を使ったトレーニングがある。速聴では、2倍速や3倍速などの音声を聴くことで、左脳の側頭葉にあるウェルニッケ野(大脳の一部。他人の言語を理解する)が活性化します」(同)

 しかし、一番のオススメは音読だという。文字を読みながら声も出すこと。これで視覚、聴覚、体性感覚(ノドやアゴ、顔の筋肉)といった感覚器官が使われ、耳から自分の声が入ってくると、しっかりと集中し記憶力が倍増することは間違いないという。

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