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プレミア12は代表辞退続出か MLBは控え選手とマイナーリーガーばかり

 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が、10月19日に国際大会『WBCSプレミア12』の開催日程等に関する会見を行った。
 侍ジャパンの小久保裕紀監督(44)は「優勝できるように最高のメンバーを編成したい」と意気込みを語ったが、“世界の修羅場”を知る黒田博樹(40=広島)が早々に代表辞退を表明。四番打者起用が予定されていた中村剛也(32=西武)も痛めた背中の治療を優先させる旨を明かしている。
 「ベネズエラ代表にエントリーされていた西武のメヒアも『辞退する』と明言しています」(スポーツ紙記者)

 同大会は4年に1度の開催で、世界ランキングの上位12カ国が参加。第1回の今大会は日本と台湾の共催となり、11月8日に開幕する。日本では開幕戦と準決勝、決勝が行われるが、出場辞退の話ばかりでは盛り上がりそうにない。
 「米国はマイナー選手か、控え選手しか出さないでしょう。米国内ではプレミア12のことは、コアな野球ファンしか知りません」(現地特派記者)

 野球の国際的統括団体だったIBAFは、野球が五輪競技から消えたことで国際オリンピック委員会(IOC)からの補助金を受けられなくなった。IBAFは深刻な財政難に陥り、国際大会の継続はおろか、組織の存亡危機にまで陥った。それを助けたのが大リーグ機構なのだが、見返りに求めたのは「WBCを正式な世界選手権として公認すること」と、「野球ワールドカップ大会の廃止」だった。その後、IBAFは国際ソフトボール連盟(ISB)と協力し、五輪競技復活を目指している。その一環が『プレミア12』の開催なのだ。
 「大リーグ機構にすれば『WBCがある』ということで、プレミア12は関係ないと捉えています」(同)

 また、ここに来て、侍ジャパンの単独国際試合についても、疑問の声が上がり始めた。
 「小久保監督は若手中心の選手招集を重ねてきました。プレミア12本番では『ベストメンバーを組む』と言っていますが、12球団の間では『国際試合は若手の経験値を高めるもの』との解釈ができてしまい、11月までコンディションを整えようとしません。シーズン中、代表候補に上がった選手のなかには別の予定を入れていた者も…」(球界関係者)
 代表に選ばれることに名誉や達成感が足らないから、他人事のような選手も出たのだろう。代表選手の重みは今後の課題だ。

 侍ジャパンは開幕戦でアジアの難敵である韓国とぶつかる。「黒田、中村に追随する出場辞退者が出る」(ベテラン記者)らしく、このままだと韓国に敗退すると見る声も少なくない。
 「WBSCが開幕戦、準決勝、決勝を日本でやると決めた目的はジャパンマネーですよ。本来ならば、WBSCが大リーグ機構に掛け合ってでもトップ選手の出場を要請すべきなのに、そういった動きはほとんどありませんでした」(前出関係者)

 これでは、金目当てと言われても仕方ない。もちろん、NPB内には国際試合を戦う自負、意気込みの強い選手もいる。しかし、日本が決勝ラウンドに進めなかった場合、球場で閑古鳥の鳴くのは必至。小久保監督は選手選考を再考するべきなのだが…。

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