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DeNAで内紛勃発? 開幕投手を巡って中畑監督と番長三浦が食い違い

 2014年12月23日。横浜DeNAベイスターズの投手兼任コーチである三浦大輔(41)が横浜市内で開かれたトークショーに登場した。2日後の25日が誕生日とあって、山口俊、桑原将志にバースデーケーキを食べさせてもらうといったユニークな一幕も見られたが、トークショーで司会者が来季の開幕投手候補について触れると、三浦は一転して真顔でこう話し始めた。
 「まだ分からない。山口のような若い投手がチームを引っ張っていかないといけないし、他にも井納、三嶋、モスコーソらがいる。奪い取る気持ちで自主トレ、キャンプ、オープン戦に臨んでほしい」

 開口一番に出た、「まだ分からない」という言葉。これは、シーズン終了直後にラジオ番組にゲスト出演した中畑清監督(61)の「(来季の開幕投手は)久保(康友)で行こうと思います!」という発言とつじつまが合わない。当然、この中畑発言はDeNAナインにも知れ渡っている。三浦兼任コーチの「分からない」発言は、中畑監督の意向を否定したと言っていいだろう。
 「中畑監督は批判的な言動や行動を取った選手に対して、容赦なくペナルティーを与えてきました。守備難を克服しようとしないラミレス、采配批判した中村ノリを切りました。キャプテンを務めている石川雄洋も制裁で二軍降格させられたこともありました。差別なく、誰に対しても首脳陣批判は許さないという態度が、選手の信頼にも繋がっていた」(球界関係者)

 だとすれば、三浦に対しても何かしらのペナルティーが課されるはずだ。しかし、トークショーでのリップサービスに目くじらを立てるべきではないとの意見もないわけではない。しかし、三浦の発言を黙殺すれば、今後の指揮にも影響しかねないという。
 「DeNAは旧ベイスターズOBをコーチとして呼び戻しており、ベンチを仕切っているのは生え抜きの進藤達哉ヘッドコーチです。進藤ヘッドは44歳と若く、ベイスターズOBたちと中畑監督の間には距離感もある」(前出関係者)

 中畑監督が久保を開幕投手に指名したのは、単にチームの勝ち頭だからというわけではない。ベテランとしてチームを牽引することも期待しているからこそだ。また昨季は、久保が3連戦の初戦を務めることで2年目の井納翔一、モスコーソ、山口らをプレッシャーの掛からない2戦目以降で投げさせることができた。中畑監督は井納たちを育てたいと思いつつも、開幕投手はまだ早いと考えているのだ。
 キャンプ、オープン戦で井納たちが健闘すれば中畑構想も変わるだろう。しかし、三浦にクギを刺しておかなければ、「投手陣をまとめているのは三浦さん」と、他の選手は受け止めてしまう。
 「投手陣を預かっているのは、生え抜きの川村コーチとDeNAで引退した篠原コーチです。井納、山口らを育てたのはこの両コーチとDeNA経営陣は見ています」(プロ野球解説者)

 三浦に首脳陣批判のペナルティーを課した場合、三浦シンパの選手から反発が起こる可能性もある。中畑監督の今年初仕事はチームに多大な影響力を持つ三浦をどのように扱うかということになりそうだ。
 ちなみに三浦は過去7回、開幕投手を務めたが、一度も勝っていない。17年ぶりのリーグ優勝を果たすには若手の底上げが不可欠。だが、開幕ゲームはDeNAにとって旧ベイスターズ時代からの鬼門であり、誰もやりたくないというのが選手たちの本音だろう。 年始早々トラブルを抱えた中畑監督は、年始休みに上機嫌でお屠蘇を楽しむことはできなかったであろう。

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