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好投しても勝てないダルビッシュ 0-1敗戦の珍記録まで達成

 レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(27)が好投を続けても、まるで勝てない。

 8月12日(日本時間13日)のアストロズ戦で、今季12勝目を挙げて以降、6戦連続で勝ち星なく4連敗中(9敗)。投球内容は9月4日(同5日)のアスレチックス戦で5回5失点した試合を除けば、すべて6回以上を投げて3失点以内に抑えており、十分先発の役目を果たしている。

 同9日(同10日)のパイレーツ戦、同14日(同15日)のアスレチックス戦は2戦連続で、1失点の好投をしながらも、0-1の惜敗に終わっている。

 これで、ダルビッシュが先発した試合で、0-1で敗れたのは今季4度目となった。これは、MLB全体では89年のオーレル・ハーシュハイザー(ドジャーズ)以来24年ぶり。所属するア・リーグでは、55年のビリー・ピアース(ホワイトソックス)以来3人目で、58年ぶりのリーグタイの珍記録達成となった。MLB全体での0-1敗戦のシーズン最多記録は、68年のファージー・ジェンキンス(カブス)の5度。

 ダルビッシュの今季の進化ぶりは、数字を見ても明らか。16日(同17日)現在、昨季と同じ29試合に登板。投球回は193回2/3で、昨季の191回1/3を超えた。奪三振は両リーグで断トツの256(昨季221)。防御率はリーグ3位の2.79(昨季3.90)と、飛躍的に良くなっている。

 前半戦は8勝4敗と好調で、昨季の16勝を超えるのは確実と思われていただけに、いったい、なぜ勝てなくなってしまったのか?

 某スポーツ紙記者のA氏は「昨季は少々打たれても、16勝できたのはレンジャーズが誇る強力打線の援護のおかげ。ところが、今季は多くの主力打者が他球団へ流出し、打線が投手陣を援護できていません。ダルビッシュが先発した、ここ6試合の総得点は11。つまり、1試合平均2点も取れていません。これでは、いくら好投しても、なかなか勝てません。レンジャーズは来季、打線を強化しないと、今季と同じような結果になってしまうと思います」と語る。

 同14日(同15日)のアスレチックス戦で、0-1で敗戦後、ダルビッシュは「フラストレーションレベルはゼロです。これは野球だから仕方ない。どのチームもいい時と悪い時がありますし、その時にいかにチームが力を合わせて、前を向いて闘っていくかだと思います」と話したダルビッシュ。

 好投を続けても報われぬ姿には、悲壮感すら漂ってきた。
(落合一郎)

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