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枝野立憲民主党が右でも左でもない「野党再編」

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提供:週刊実話

 衆院選で突如のブレイクぶりを見せた枝野幸男代表率いる立憲民主党が、大躍進した。当初勢いを見せた希望の党に代わり、野党再編の台風の目となる勢いだ。

 そもそも、なぜ立憲民主党はここまで注目を集めることができたのか。
 国際政治ジャーナリストがこう分析する。
 「希望の党・小池百合子代表から弾き出され、窮鼠猫を噛む形で出来上がった新党だが、実は枝野氏たちは以前から、モデルにしていた政党があった。新党作りをしていく中で、この政党を参考にした可能性が非常に高い」

 その政党とは、農業と観光立国で福祉国家の、ニュージーランドの労働党だ。それまで政権を率いていたのは国民党だったが、9月の選挙で一気に議席を伸ばし政権奪回に成功している。
 「中道左派の労働党そのものは以前からあり、かつて政権の座に就いていたこともある。しかし、ここ数年は自由主義経済を標榜する国民党が政権を維持。そのため最近は格差問題などが深刻化し、不満が強まっていた。そんな中、労働党もいま一つ支持を獲得できないまま9月の総選挙前に大苦戦を強いられていたのですが、そこに現れたのが同党のジャシンダ・アーダーン党首だったのです」(外信部記者)

 アーダーン氏は政界入り10年足らずの37歳の女性。労働党首に就任するや、貧富の格差ストップと、住宅の高騰で車中生活を余儀なくされる人々の解決を訴え、旋風を巻き起こした。結果、とうとう野党連立により政権を奪取し、首相の座も射止めたのだ。
 「枝野氏も選挙中、『右か左かではない。草の根に寄り添った本当の民主主義かが問われている』と主張していたが、これはまさに彼女が選挙で声高に唱えたものでした」(同)

 もともと、アーダーン氏にそっくりだったのは小池氏と言われていたが、後出しジャンケンでも政界ではうまく風を掴んだ者が勝つということか。選挙終盤、東京・秋葉原で枝野氏が行った街頭演説では、約3000人(主催者発表)の聴衆から、「エダノン!」コールが巻き起こった。
 「足場を固めた枝野新党が野党再編のキー党になることは間違いない。選挙後、その勢いを借りようと政党や議員が集まってくる。その際、“排除”された枝野氏が、どう対応するか。つまり立憲も希望もノーサイドにできるかどうかです。そこがなければ、今後も自民党には勝てません」(全国紙政治部記者)

 かつて自民党は、敵視していた日本社会党(当時)と組んででも政権奪取にこだわった。枝野氏もそんな剛腕ぶりを見せ、男版アーダーン氏になれるか。

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