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中曽根元首相の孫出馬で「安倍vs石破」上州代理戦争勃発

 解散総選挙により、群馬1区(旧3区)を舞台に、かつて「上州戦争」と呼ばれた中曽根康弘元首相と福田赳夫元首相の激烈な選挙戦を彷彿させる“代理戦争”が勃発しそうだ。
 「中曽根大勲位の孫であり中曽根弘文元外相の倅、康隆氏が、自民の制止を振り切って立候補を表明したためですよ。ここには公認で旧福田派、現在は安倍首相を出す清和政策研究会の細田派・尾身朝子代議士がいる。一方で康隆氏のバックには、旧中曽根派に属し、首相批判のボルテージを上げている石破茂氏がつくと見られ、安倍首相VS石破氏の代理戦争となるのは必至と見られているんです」(群馬県議会関係者)

 中曽根一族のサラブレッドである康隆氏は、慶応大学から外資系証券会社を経て、父の秘書などを務めながら政界進出のチャンスを窺っていたという。
 「群馬1区は現職に佐田玄一郎元行政改革担当相がいるが、スキャンダル報道で地元県連は別の候補者選定に動いていました。公認候補選考会では康隆氏と比例北関東の尾身氏が名乗りを上げたが、結果的に尾身氏が選ばれたのです。しかし康隆氏は、選考の公平性に不満を抱いていた。そのため再度、自民党公認申請し、ダメなら無所属出馬を狙うといいます。一方で佐田氏も出馬の準備を進めており、自民系で3分裂する可能性も出てきました」(全国紙県政記者)

 地元では中曽根派系列の自民党支持者も多く、康隆氏の出馬に賛同する有権者は多いという。それに加え、代理戦争の様相が事を一層複雑にする。
 「康隆氏の母親で弘文氏の妻は、加計学園問題で官邸や首相周辺の忖度疑惑を激しく告発した、前川喜平前文科事務次官の妹。しかも、弘文氏も今年6月、加計問題がクローズアップされると、二階派の集まりでイギリスの政治家、ジョン・アクトンの言葉を引用し『絶対的な権力は絶対的に腐敗する』と、暗に安倍批判と前川援護射撃をしているのです」

 そのため今、自民党関係者の間ではこうも囁かれている。
 「今回も『何のための解散なのか』と批判を強める石破氏は、総選挙で安倍首相の求心力を少しでも弱め、“ポスト安倍”を印象付けたい。もちろん、首相派閥の尾身氏も落選させたい思いでしょう。露骨に群馬へ駆けつけ、康隆氏の応援に回ることも考えられる」

 選挙の結果次第では、この分裂が自民党内に大きなしこりを残す!

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