同容疑者は逮捕時に、「山本太郎参院議員を当選させた陰のブレーン」と報じられたが、実は民主党の菅直人元首相とはそれ以上にズブズブの関係だったと伝えられているのだ。
「酒井は'80年に菅が初出馬・初当選を果たした時から選挙参謀を務めていた人物。2人は永田町でも腐れ縁と評判で、昨年の衆院選終盤にいよいよ菅が落選危機を迎えた時には、別の候補を手伝っていた酒井が駆けつけ、無理くり当選させたと噂されている。そのため、今回の逮捕には菅周辺も大慌ての様相を見せているのです」(政治部記者)
もっとも、菅氏が怯えている理由は、昵懇の有名選挙プランナーが突如、逮捕されたからというばかりではないという。
実は、そこには金と国策を脅かす“疑惑”が横たわっているともっぱらなのである。
「実は、菅は'07〜'09年時に酒井が代表を務める政治団体『市民の党』の傘下団体に総額6250万円も献金していたのです。金額的に政治資金規正法には抵触しないが、これが迂回献金だった可能性が当時から指摘されていたのです」(同)
また、自民党関係者がこう話す。
「首相当時、菅は北朝鮮拉致問題対策本部長も兼務していたが、献金した団体の親団体にあたる『市民の党』は、所属議員が市議会開催時に日の丸を引き下ろそうとしたり、公安がマークしていた拉致容疑者の長男が帰化して所属していたほど。そのため、拉致問題対策本部長を務める菅が、なぜ北朝鮮寄りの過激思想を持つ団体の傘下組織に、多額の献金をしたのかと国会で追及されたほどなのです」
要は、この疑惑が再燃すれば、菅氏が再び火だるまになるのは必至。次の選挙で落選の憂き目にあう可能性も極めて高いというわけなのだ。